和の呼吸とは

 

「密息(みっそく)」と呼ばれている、日本古来からある呼吸法です。

息を吸う時も吐く時も、お腹が張り出したままという特徴があります。

これは、着物の「帯」がお腹に当たっているため、その帯がずれないよう、身体は自然とそのような呼吸法になります。

現在でも、虚無僧尺八の演奏や伝統芸能の唄などでも密息は使われており、日本の「間」の表現には欠かせない呼吸法となっております。

 

この呼吸法になると、自分の周りがシンと静まったような感覚になり、「ため」や「間」、柔らかさや繊細な表現の踊りが出来るようになります。

緊張して上がるという事もなくなります。

また、身体の代謝が良くなり、指の先端まで温かくなるので、冷え性が解消した方もいらっしゃるようです。


和の歩き方とは

 

俳聖・松尾芭蕉も、この歩き方で日本全国を周ったと言われています。

着物を着た時、着物がはだけないよう、自然とひねらない・小股の歩き方になります。

膝・腰への負担が少なく、身体に優しい歩き方です。

この歩き方になると、周りの景色の見え方や感じ方まで変わってくるので、感性も磨かれます。

 

「足」ではなく「坐骨」で歩く感覚が分かるようになります。

これは、ベリーダンスの「剣の舞」やステージングにおいても、非常に重要な身体の操作方法となっております。